2月14日と言えば、女の子も男の子も普通は気になる
ヴァレンタイン・デーである。
本命の相手にどうやって手作りチョコを渡そうか思案したり、
義理チョコだけでも貰えるかどうか心配したり
この日には日本各地で色々な物語が発生する。

そして、これから語られる話もその一つだ。


ドサドサドサ

妙に設備の整った部屋の中、少年は袋の中のものを大量にぶちまける。

その傍らにいる少女は自分の目の前に降り注ぐそれらを
阿呆くさそうに見つめる。

「何、コレ。」
「決まってんだろーが。」

少年は酷くしかめ面をして言った。

「ヴァレンタインチョコだ。」


  14日の憂鬱


「それであの阿呆が言うことにゃ、『へー、そぉ。』の一言だけだ!」

 ドンッ

跡部は机の空いているスペースに拳を叩きつけた。
見つめる忍足は迷惑そうに眉根を寄せる。

ここは氷帝学園中等部テニス部のレギュラー専用部室だ。
トレーニングルーム、最新のプロジェクター、パソコン完備等々、
金のかけようが明らかに他の部と違うこの場所は
多くのライバルを押しのけてレギュラー入りした者達にとっては
くつろぎの場所である。

そんな場所で部長の跡部はすこぶるイライラした様子で部室に備えられた
専用パソコンに向かっていた。
何せ彼は200人以上の野郎共の頂点に立つ部長だ、
他の連中が部活を終えて一息ついていても 彼には仕事が残っている。

一方の忍足はこれといってやることがないくせに
『今日はまだ帰りたない』と訳のわからない気まぐれを起こし、
跡部の後ろで備え付けのソファに寝そべって雑誌を読んでいる。
しかし、生憎彼のそんなリラックスタイムは
背中から不機嫌オーラを漂わせている同級生のおかげで
おじゃんになっていた。

「跡部、そないイラつくなや。」
「イラつくな、だと?」

丸眼鏡を押し上げながら言った忍足の言葉に跡部は反応して
バッと振り返った。
振り返った瞬間に机の上のマウスを手で払ってしまったが
今は構うどころではない。

「冗談じゃねーぞ、これがムカつかずにおれるか!」
「いや、せやけどな。」

声を上げる跡部に、忍足は雑誌を置いてため息をつく。

「世の中には義理チョコの一つも貰えへん奴がおるねんで、
ちょっと彼女以外の女子から余分なモン
(もろ)たぐらいでわあわあ言うなや。」

そら贅沢な悩みやで、と付け加えておくのも忘れない辺り
さすがは氷帝テニス部のくせ者と言われるだけはある。

しかし生憎それで怒りが静まるような相手なら苦労はない。

「んな連中なんざ知ったことか。」

頭から湯気が出そうな勢いで跡部はその性格が透けて見える発言をした。

がこの俺様をないがしろにしやがった、それが重要だ。」

忍足はさっきよりも深いため息をついた。

まったく、面倒くさいことになったものである。

氷帝学園中等部、跡部景吾。
家柄、テニスの腕前、成績の優秀さ等々故に校内では知らぬ者はない。
しかもその類稀なる容姿のおかげで女子生徒に絶大な人気を
誇っているような人物だ。
生憎、かなり横柄な態度(俺様と呼ばれている)と自己陶酔全開の仕草で
同性には陰口を叩かれているが。

そんな女の子達の憧れの的である彼には
きっちり付き合っている相手が居た。

名をと言って、驚くことにどこへ行っても派手な印象を与える
跡部に対して素晴らしく地味な女子である。
美人でもなければ所謂ブスでもなく、札付きの悪でもない代わりに
優等生でもない。
彼女について何か特徴を述べろと言われたら誰もがどう言ったものかと
考え込んでしまうくらい目に付くものが何もない。
強いて言えば、特徴がないのが特徴だろうか。

そんな少女と跡部が何故付き合う気になったのかは未だ謎だが、
とにかくこのが今日の跡部のイライラの元凶であった。



、どないすんねん。」

跡部のイライラ電波大量発信に耐えかねて部室から飛び出した忍足は
避難したとある教室で向かいに座っている少女に言った。

「どないって何が?」

忍足の前で編み物をするその少女はいたって呑気に聞き返す。
この少女こそがあの跡部の彼女であり今回の事の元凶である、
ことだ。

「何て、跡部のことに決まってるやろ。機嫌悪くてメッチャ迷惑やねん、
何とかしてくれや。」
「とは言われてもねぇ。」
「阿呆か、こないなったんも自分のせーやろ!」

忍足は思わず声を上げた。
普段はクールを気取っていることで知られる彼だが、
同じクラスであるとはよく喋る仲だ。
声を上げるという他の女子の前でやったらびっくりされる動作でも
彼女の前では問題はない。

「そんなこと言われても困るってば。」

はなおも編み物をする手を止めずにのんびりと言った。

「だって跡部のトコにやたらチョコとかケーキとか来るのは
毎年のことなんでしょ。
いちいちそんなので騒いでたらあいつと付き合ってらんないよ。」
「そうやのうて、跡部はお前が何も寄こさへんかったから
怒ってるんやって。」

忍足の言葉にはえー?と呟いた。

「誕生日にちゃんとプレゼントあげたのにまたぞろ何かあげないと
ダメなの?」
「当たり前やろ、どこの世界にヴァレンタインをすっ飛ばす女がおるねん。今からでも何とかしろや、例えば今編んでるそのマフラーくれたるとか。」
「ダメ、これは私専用だから。」

マイペース全開の天然系ほど面倒なものはない。
付き合いは短いとはいえ、あまりのの呑気ぶりに忍足は
アカンわ、こら、と思った。


一方の跡部の方はと言うと、相変わらず部室でガショガショと
パソコンのキーを叩いていた。
あんまりにも打ち方が乱暴な為スピーカーから何度かエラー音が
漏れているがまるっきり意に介していない。

しばらくそうしてデータを打ち込んでいた彼であったが、
とうとう作業を放り出して、ついさっきまで
丸眼鏡の同級生が使っていたソファに背中から飛び込んだ。

「くそっ!」

片手で顔を覆って跡部はため息をつく。
既に彼のイライラは頂点に達していた。
それもこれもあの何も考えていない彼女のせいである。

彼を知る者なら多分信じられないだろう、中学テニス界でも名を馳せる
天下の跡部景吾がヴァレンタインに彼女が何も寄こさなかったからと言って拗ねているなんて。
しかしこれまた人によっては卒倒しかねない話だが、
彼とが付き合うきっかけになったのは
他でもない跡部本人が自分からに付き合え、と言ったからなのだ。

確かには地味に徹したような奴ではある。
人ごみに紛れたら絶対に埋没してしまうし、
一度会って喋った程度なら1週間もすれば記憶から消えてしまう。
日頃好みの女性のタイプは勝気な奴だと公言して憚らない跡部だが、
ほどそれに当てはまらない者もいない。
そういう訳で跡部も始めは特に彼女に思うところなどなかったし、
の方も多くの女子が彼に感心を寄せる中
跡部には何の関心も示していなかった。

だが、ある時跡部は発見してしまったのだ。
は彼にとって素晴らしく楽しい代物であることに。

そもそもの事の起こりは部活の用事で忍足のクラスに
足を運んだとある時のことだった。

「おい、忍足。」

忍足はその時誰かと面白そうに喋っていて跡部に気がついていなかった。
2回ほど呼んだ挙句、後ろから首根っこを掴んでやったら
やっと気がついたくらいだ。

一体誰と話していたのかと思って跡部は忍足の向かいを見た。
そこにいたのがだったのだ。

彼女に対する跡部の第一印象は言うまでもなく、
『何だ、こいつは。』であった。
どこまで行っても地味でしかない彼女は跡部にとっては
興味の対象ではない。
どういう訳で彼のチームメイトが親しげに話しかけるのか、
まるっきり訳がわからなかった。

こんな奴と話したところで大した話題がある訳でもないだろうに。
跡部はそう思ってさっさと用事を済ませにかかった。
彼が忍足と部活のことを話している間、は大人しく
ノートを広げて宿題か何かをやっている風だったが
勿論、そんなことにはかまけていなかった。

しばらくして跡部は用事を終え、その場を去ろうと腰を上げた。
(彼は勝手に人の席を占領していた)
拍子で何の気なしにの方に目が行った。

「ぶっ。」

跡部は思わず吹き出した。

は、何を思ったのか自分の机に下に潜り込んでいた。
多分何かを探しているのだろう、机の足の間から頭を出して
床を見回している様はまるで何かの動物が巣穴から
頭を出しているようだ。

これはちょいと面白い、と跡部はしばしそれを見物することにする。
一方の少女はそんなことも知らず、机の下に潜ったまま手を前の方へ
伸ばそうとしていた。
彼女の手先の延長線上には淡い桃色のプラスチックで出来た
鉛筆キャップが転がっている。

しかし、生憎キャップは彼女の手が届きそうで届かないところにあった。
少女はそれを取ろうとして手を伸ばしたり引っ込めたりしているが、
ちっともうまくいかない。
その手の動きがまた、猫か何かの前足みたいで跡部は思わず
自宅で飼っているロシアンブルーを思い出してくっくっと笑う。

ちょっとからかってやっか。

何故か急にそう思った跡部は、腰を屈めて少女が取ろうとしている
目の前で桃色のキャップをかっさらった。

「!!」

いきなりのことに少女は机の下から跡部を見上げようとするが
頭上にちゃんと注意を払ってなかったのかガインッと机の引き出しの
底面にしたたかに頭をぶつける。

その様に跡部はまた吹き出す。

「ドジ女。」
「な、何なの、一体?」

状況がつかめない少女は困惑顔で机の下から這い出してきた。
それも跡部には面白くてしょうがない。

「てめぇの頭の上くらい気をつけろってんだ。」
「ほ、ほっといてよ。大体、アンタ誰?」
「人に名前聞く時にゃ、自分が先名乗るもんだぜ。」
だよ。」

言われてあっさり従う辺り、どうやら物事を深く考えないタイプらしい。
横から忍足が『、こんなんに名乗らんでもええって。』などと呟くが
こっそりふくらはぎを蹴りつけることで黙らせる。
そうして跡部は自分も名乗ったが、の反応は薄い。

「そう。」

それだけ言って、跡部の手から自分の落し物を取ろうとする。
手を伸ばす様もどこか動物臭い。

途端、跡部はもうちょっとからかってやろう、という衝動に駆られた。

 ヒョイッ

「あ!」

またも目の前から獲物をかっさらわれてが声を上げる。
跡部は鉛筆キャップを持った手を高く掲げていた。
やられた本人はすぐに取り返そうと手を伸ばすが、
生憎身長は跡部の方がずっと高くて届かない。

「か、返して!」
「てめぇのもんだろ、てめぇで取りな。」

忍足が再び横から『何ガキみたいなことしてんねん。』と
ため息混じりに呟くがそれは無視して
しばしの間、手を横にやったり下にやったりしてを翻弄する。
一方目的のものが手に届かないとこにやられたり、
そうかと思えば目の前に突き出されては
すぐに引っ込められたりしているは右往左往しっ放しだ。

「おら、こっちだ、こっち。」
「いい加減にしてよー。」

とうとうたまりかねたのか、はキャップを取り返そうと
跡部の周りをピョンピョン飛び始める。
ここまでこれば完璧に小動物だ。

そうして散々楽しんだ頃。

「そろそろいいか。」
「え?」
「おらよっ。」

跡部はキャップを軽く放り投げた。

「あー、何投げてんのよー!」

は騒ぎながらそれを受け取ろうと動く。が、

 ドッターン

彼女は派手に床にすっ転び、それでなくても密かに笑いを堪えていた
跡部は我慢しきれなくなって大笑いしたのだった。

以降、跡部は事ある毎に目当てで忍足のクラスに行くようになった。
始めは勿論、観賞用の動物か何かのように思っていた。
何せこっちのやることやることにいちいち反応する姿は
面白いの一言に尽きる。
どうしてもストレスの溜まりがちな生活を送る跡部にとってはうってつけだ。

しかし、猫でも3日飼えば情が移るという。
それに何だかんだ言っても跡部だって少年なのだ。
最初は単に自分のところのペットと同列のようにしか
考えていなかったのが、だんだん違う感情になっていくのは必然だった。

そういう訳で跡部はある時に言った。

『俺と付き合え。』

と。
そしてはあっさりとオーケーを出した。

跡部が密かに喜んだのは言うまでもない。


それなのに、ああ、それなのに。
という奴は素晴らしく地味であると同時に素晴らしく
無頓着な少女だった。
元々が呑気でマイペースでどこかボケているところがあったが、
付き合うことになった相手の誕生日を 直前になってから知ったとか
クリスマスのことなど頭から飛んでいたとか普通では有り得ないことばかり
やらかしてくれる。

見た目は普通なのと反比例して、どうやらその感覚は
普通ではないようだがそれで我慢してやれるほど跡部は度量が広くない。
大体、わざわざ自分が付き合えと言った相手にないがしろにされれば
跡部ならずとも面白くないだろう。

そこへ、2月14日の今日である。

跡部に相手が出来てからも彼のファンを自称する女子連中からは
やたらプレゼントの類が多かった。
当然ヴァレンタイン・デーだって例外ではない。今年も跡部は大きな紙袋にいっぱいの菓子類を貰った。

なのに、肝心の彼女であるからは何も寄こされなかった。
いい加減このニブチンのうっかり者にわからせてやろうと昼休みに
部室に呼び出して、貰った菓子類を目の前に広げてやったが
それでも向こうの反応は

『へー、そぉ。』

これだけだ。

跡部はここまで思い出して、舌打ちをするとソファの上で丸くなった。
まるでかまってもらえなくて拗ねている幼児のようだがそうなってしまうのも仕方がない。

何なんだ、あいつはいつもいつも。
何とも思ってねぇくせに俺と付き合ってんのかよ。

一体どれくらいの間パソコン作業を放ったままそうしていただろうか。

 ガチャ

「跡部ー?」

廊下からの出入り口のドアが開いた音と同時に声が響いた。
誰の声だかはわかりきっているが、すっかりふてくされていた跡部は
わざと返事をしない。

「いないのー?」

呑気な声がもう一度響き、今度は足音が跡部の居る部屋の
ドアの前まで近づいてくる。

 ガチャ

次のドアの音は至近距離で聞こえた。
そして、本人がそのままずかずかと入ってくる。
(実際にはそんなに図々しい感じではなかったが)

「跡部ったらー。」

はしばらく辺りをウロウロしていたが、とうとうソファで丸まっている
跡部を発見する。

「あ、おった…って、いけない、忍足の関西弁うつっちゃってる。」
「…何だよ。」

既にダルい気分になっていた跡部は首だけの方に向けた。

「何って。」

は両手を後ろにやっていつもどおり呑気な顔でたたずんでいる。

「忍足が私のせいで跡部の機嫌悪くて迷惑だから何とかしてこいとか
訳のわかんないこと言うから。」
「あのお喋り野郎…」

跡部は小さく毒づくがには聞こえていない。

「で、お前は忍足にぼやかれたから来たのかよ。」
「まさか。」

は言って、後ろにやっていた手を動かす。
ふてくされていたせいで跡部は気がつかなかったのだが
どうやら何か持っていたらしい。
目の前に淡い水色の小さな紙袋が突き出される。

「これ。」

そうしてはどこまでも呑気に言った。

「ヴァレンタインだからあげる。」

跡部はガラにもなくキョトンとした。



「どぉ?」

袋の中身を引っ張り出すのを見ては尋ねた。
跡部は、というと引っ張り出した中身を広げてしげしげと眺めている。

「編んだ奴そっくりな代物だな。」

跡部は率直に感想を述べた。

「何、それ。」
「うまいんだか下手なんだか中途半端でよくわからねぇ。」

言って跡部はソファから身を起こした。
は失礼な、と頬を膨らませている。

「そんなこと言うんなら返してよ。」
「生憎こいつはもう俺のモンだ。」

が手を伸ばそうとした目の前で跡部は貰ったマフラーを
さっとかすめとると自分の首に巻く。

「取れるもんなら取ってみろよ、そら。」
「こ、こら、また人で遊ぼうとして…!いい加減私を玩具にするの
やめてよね。」
「バーカ、お前は前から観賞用動物だよ、俺専用のな。」
「この!」

は殴りかかってくるが、生憎そんなものに対応出来ない
跡部ではない。
電光石火の素早さで小さなパンチを止めると、
さっさとソファに座らせてしまう。
は色々と抗議の言葉を吐き散らかすが、聞くつもりなど毛頭ない。
そうして自分は部屋に置いてある専用ロッカーを開けて
中から何かを取り出した。

「ウルセーんだよ。」

なおも呪詛の言葉を吐き出すのをやめないに跡部は
さっきロッカーから出した何かを放り込んだ。
途端、はむぐーと唸って大人しくなる。

「それでも食って大人しくしてろ。」
「ムゴムゴ…って、餌付けかっ!」
「ペットにちゃんと餌やって何が悪ィんだよ。」

跡部はフンと鼻で笑って自分も取り出したチョコを口に放り込んだ。

「ったくもー。」

強引に突っ込まれたチョコをモグモグ食べながらはやれやれ、と
首を振った。

「女の子がせっかくアンタにくれたのを私に食わせていいの?」
「量が無駄に多くて始末におえねーんだよ、どうせ食ってナンボだろが。」
「何て奴…」
「それ食ったらさっさと帰るぞ。」


そうしてしばらくした頃、跡部とは一緒に帰途についていた。

「あったかいでしょ、それ。」
「まあ、ねぇよかマシだな。」
「どこまでも褒めない人だなー、何が気に入らないの?」

歩きながら横にいるは首を傾げる。

「決まってんだろが。」

跡部はずれかけたマフラーを直しながら言った。

「俺様をメチャメチャ待たせたのが、だ。」
「もしや意外と寂しがりとか?」
「うるせーよ、観賞用動物の分際で。」
「だから違うって!」
「ほぉ、どこが違うのか言ってみろよ。」
「くきー!」

あたりが薄暗くなっている頃、何やかんやと言い合っている声が響く。
こうして2月14日における少年の憂鬱はようやっと
終わりを迎えたのだった。


14日の憂鬱 おしまい。



作者の後書き(戯言とも言う)

2005年ヴァレンタイン夢はべーたんこと跡部少年でお送りしました。
去年は薫君でやったので今度は誰にしようかと思ってたんですが、
ここはサイト始動当初から夢小説に参戦していた彼で行くのが
妥当かと思ってこうした次第です。

彼女にヴァレンタインをすっぽかされかけて拗ねるなんて
えらく子供っぽいべーたんになってしまいましたが、個人的な意見では何だか
それが彼に似合ってるような気がします。

それはともかく、久しぶりに余裕を持って完成させたこの作品を楽しんで頂ければ幸いです。

書き上げ:2005/2/9
アップ:2005/2/13


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